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国産チーズのイベントへ

こんにちは!那覇新都心 チーズの専門店チアーズです

さて、店主kato先日お店を土日休んで、

東京で行われる国産チーズの大きなイベントに参加してまいりました

イベントとは言っても今回は裏方でして

1日目は国産チーズ品評会の審査員

2日目はイベントでのチーズカットスタッフです

審査員は初めてなので楽しみですよ~~!

しかし、katoは出かけると何かが起きる、

すんなりと用事を済ませて帰って来られる事があまりありません

今回の2泊3日の東京旅はどうなることやら

 

しかも場所は新宿。

【何回行っても迷う】【初見で攻略不可能】という恐ろしい噂ばかり聞く駅です

しかもkato、初めての新宿です?

東京のメーカーさんに「新宿初めて行くんです」と言ったら

「あー…頑張ってください!だいたい迷いますから!!」と言われました

なんて恐ろしい駅…

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まずは敵を知るところから

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調べたところ、やはりかなり大きな駅、そして人が多い事が判明

一日の乗降客数はナント350万人!

世界一乗降客数が多い駅ということで

ギネスに認定されています

 

ちなみに沖縄県の人口は146万ちょい、県民総出で乗り降りしても足りません

 

さらに出口の数が64個!

東京の玄関口、東京駅でさえ出口は12個です

どんだけ大きいのよ新宿駅

そして当然の事ながら「とにかく歩く」と。

最近ヒザが痛くて水も溜まりがちなkato(初老!?)

イベントの前にとんでもない試練が待っています(泣)

ホテルは会場近くに予約をしているので最寄り駅は新宿駅ですが、

スムーズに到着できる自信がないので今回は新宿駅を回避し、

会場からもホテルからも比較的近くの「西新宿駅」を利用する事にしました、

そこは複数の電車が乗り入れる総合駅とは違い、地下鉄の駅しかないので迷う事はないだろう、と。

そして出発の日、金曜の夕方にチアーズを閉めて空路羽田へ

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2時間30分ほどのフライト

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長いフライトなのにスマホ用のイヤフォンを忘れたkato…

仕方なく機内で無料配布しているイヤフォンをもらい、オーディオチャンネルで懐メロの番組を聞いて過ごしました

40分ほどの番組なので、2時間30分の間に何周もします

「東京砂漠」3回聞きました。(飽き…)

長いフライトの後、羽田からは電車に乗ります

さすが金曜の夜、人の多い事!そして面白い人の多い事!!

マスクを口に当てたいけど何故か目に当ててしまいそのまま寝落ちしそうな酔っ払いや

揺れる車内で立ったままアイメイクをするお姉さま(スゴイ技術!)

飲食禁止のポスターの前で堂々とお酒を飲みながらゲームをするサラリーマン等など、

✨電車内はネタの宝庫でした✨

そして一番端っこに座ったkatoの横にはちょうど顔の高さに金属の棒(座席の枠)があるのですが、

その棒におじさんが鎮座!

どういう事かと言うと、

私の顔の横におじさんのお尻があるという状況です

katoはずっと心のなかで「この人がオナラをしませんように」と祈っておりました。

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30分後…

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30分ほど電車にゆられ、無事オナラをされる事なく乗り換え駅「東銀座駅」についたkatoは

次の電車「丸の内線」に乗るため、「銀座駅」を目指します

同じ「銀座」でも西とか東とか、もうすでにややこしいです。

銀座駅までは徒歩2分ほどで到着、あとは「丸の内線」に乗って「西新宿」まで行けば本日のお宿に到着します

「銀座駅」に入ると

「←〇〇線はこちら」

「〇◎線はこちら→」

「◇◇線はこちら↓」と路線がたくさんっ!

東京は地下鉄だけで何路線あるんだろうか…

こんなに線路が沢山あったら地下スカスカじゃないか?

地震来たら大丈夫?と少々不安になってきました。

 

それはさておき、目的の「丸の内線」を目指し、矢印に沿って下っていくとすぐにホームに到着、

意外とスムーズ♪と思ってましたが東京の駅はそんな簡単に攻略させてもらえません

ホームに着くと「丸の内線はこちらの矢印が。

あれ?このホームじゃないのかな?

そのまま矢印に沿って歩いて行くと

ホームの一番奥に到着…目の前にはエスカレータが、そして

「丸の内線はこちら

え?せっかくホームに降りてきたのにまた上がるの?矢印に従い上へ、さらに歩いて今度は

「丸の内線はこちらの案内、え?次は下りるの?

上に行ったり、下に行ったり、もう地下の何階にいるのかさっぱりわかりません

そろそろkatoのヒザも限界です(股関節まで痛くなってきた)

しばらく歩くとやー-っと「丸の内線」ホームに。

「銀座駅」に入ってから2駅ぐらい歩いた感覚です

そこから「西新宿駅」までまた20分ほど電車に揺られ、到着…遠いよ(泣)

駅を出てからは5分ほど歩いたらホテルに到着です

駅からは近いですが銀座駅で散々歩いたので着いた時には思わずエントランスで

「やっと着いたーーー!」と大きな声で言ってしまいました。

そのままチェックインしてエレベーターを待っていると、エントランスの方から

「やっと着いたーーー!」と私と同じことを言っている男性の声がしました。

みなさん東京の駅に翻弄されておりますね

 

チアーズを出発したのが17時30分、到着したのは23時30分、

翌日はイベントが控えているのでお部屋でゆっくり過ごすか~とドアを開けると…

狭い!

 

椅子に座るとベッドがオットマンになります。

なんという狭さでしょう…katoがいままで泊まった中では2番目の狭さです。

 

まぁ、寝るだけだし、いいかな…

風呂でも入って寝るか…

あら~~~~♡

お風呂とトイレが別々だわ~~~~~♡

katoはホテルによくある3点ユニットバスが苦手なんです

(お風呂・トイレ・洗面台が1部屋にまとまってるやつ)

カーテン一枚向こうに便座があると思うとリラックスできなくてね…

でもこちらはそれぞれが独立しているし

洗い場もあるから身体も頭もガシガシ洗える~~~

はぁ、こんな素敵なサプライズが隠されていたなんて

やるわねダイワロイネットホテル西新宿!(←ただの確認不足)

 

そんな訳でお風呂でゆったり足を延ばし、歩き疲れたヒザを休めて翌朝、

イベント会場のある「住友ビル」を目指します。

ホテルを出て歩くこと数分

高層ビルしかない…

こんなに高層ビルがあればそりゃぁ新宿駅は利用客多いよねと納得しました。

 

しばらく歩くと変な形のビルも見つけました

楕円のビル。

ああいう形の宇宙船が出てくる映画あったよなぁ…

なんの映画だっけ?

そう!これこれ「メッセージ」

この黒い柿の種みたいなのが宇宙船なんですよ

並べてみました。

似ているような似ていないような…

 

あ、それはさておき会場へ向かいます。

 

会場の住友ビルに到着~

 

入りま~~す

 

エントランス広っ!!

人の大きさと比較するとどれほどの広さかお判りいただけますよね…

 

えぇ…

ビルに入ったのにまだ歩くの!?

そのまま前進しつづけると小さくイベント会場が見えてきましたがまだ遠い(泣)

 

ふぇー-

やっとこさ到着です。

 

本日はこちらのイベント「Cheese Fun!Fan!Fun!2022」内で行われるイベントのひとつ、

「ジャパンチーズアワード」という国産チーズの品評会にて審査員を務めます

審査はコロナ対策の為、この下の階にて非公開で行われます

ここから1階下へ移動し受付をします

エプロンと名札を受け取ったところでちょっと緊張してまいりました

誰か知っている人でも居れば良いのですがこの日は知り合いが全て午前の部に参加、

私は午後の部で誰も知っている人がいませんでした

ポツーン…とちょっと離れたところからリア充の方たちを眺めておりましたよ

 

 

やる事無いので自撮り。

 

ちなみにチーズ優先の為、室温はかなり低く設定されていますので

長袖2枚で挑みます。(防寒するよう事前通達あり)

時間になり自分の担当テーブルへ、

この審査ではカテゴリー別に審査テーブルが分かれており、

katoはセミハード/ハードタイプでした

各テーブルに審査員は4人、リーダー審査員と専属審査員と私の様なゲスト審査員で構成されています

審査時間は3時間、その中で10~15種類のチーズを審査していきます

かなり忙しい審査です。

私がテーブル着いたとき、既にお2人の専属審査員の方がいらっしゃったので

「はじめまして、よろしくお願いします」とあいさつをすると

「あ、お手伝いの方ですか?」

と言われました。

「いえ、私も皆さんと同じく審査員です、チーズ専門店をやっておりまして販売員枠でやってきました」と簡単に説明をさせていただきましたら

 

「じゃぁkatoさんにチーズ切ってもらいましょうよ」

え?

テーブルには1人、専属スタッフさんがいて、その方がチーズを運んできてくれるんですが

その人が切るんじゃないの?

ていうか、そんな話は聞いてませんが、そういうシステム?

他のテーブルはどうなっているか確認する暇もなく、

「では始めてくださー-い」と開始の合図

どどどど

どー--すんの!?

審査用のカットだよ!

適当に切ればいいってもんじゃぁないんですよ

真ん中と端っこでは味わいが違います、上下でも違います

全てを均等にお皿に切り分けなくてはいけないのですよ、4人分っ!!

しかもセミハード/ハードタイプは大型のチーズがほとんどです

小さなカマンベールみたいなチーズと違って力も要りますし、硬さも全部違う、そして時間もかかります

スピード感の求められる審査、しかも初めての審査員で戸惑っている中、さらにカットまでするなんて…

そもそも聞いてないしーーっ!!

 

こんな時…

 

katoは燃えます(ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-

むしろこんなイレギュラー大歓迎です

だって、切ったことも無いチーズを切れるんですよ

それも初見でどう切るか瞬時に判断し、短時間でカットするという、普段あまりやらない事、

これはすなわち経験値アップイベントです!

 

切っては審査、切っては審査を繰り返すこと3時間

冷え冷えの室内にいるはずなのにkatoは汗だくになりながら

担当チーズ全てカット&審査を終えました

 

今日の審査結果から上位になったチーズは翌日のグランプリ審査に行きます

kato担当のテーブルからもカテゴリー内で金賞がひとつ出たのでグランプリ審査に挑戦です

このジャパンチーズアワードは各カテゴリー別に

「金賞」「銀賞」「銅賞」が決められます(出ない場合もあります)

そして上位チーズのみグランプリ審査に進み、最終的に

ジャパンチーズアワード総合グランプリを1つ決めます

明日の発表が楽しみですね~

 

沢山のチーズを食べ、おなか一杯でしたが

「残ったチーズ、持って帰ってください」と、リーダー。

え?お土産~?(嬉)

「で、今月中に追加コメントをリーダーまで送って下さい」

えー---!?

宿題って事ー--!!?

このジャパンチーズアワード、審査内容を出品者に返却します

その際に、チーズの良いところ、悪いところ、改善点、気になった事

どんなシーンに合いそうか、料理、ドリンクの合わせ方の提案等などを記載して渡しているのです

その細かなコメントまでが短い審査時間内に書ききれない為、持ち帰って宿題となったのです・・・

大変だぁ…(荷物が…)

そんな訳で包めるだけ包んで解散、

3時間ぶっ通しのチーズカット&審査でヘトヘトになったkato

まだ上の階でイベントがやっていたので……

 

シュワシュワいただきました~~~♡

はぁ、至福の時。

ですが、今日はこのままでは終わらないのです

次なるイベント

「チーズコレクションin銀座三越」に行きます!

美味しいチーズがあれば商談してこようと思ってますが

基本的にはkatoが個人的に楽しみたいから行ってきます

 

銀座まではタクシーにしました(もう歩きたくない…)

運転手さんに「新宿駅は迷いそうなので素直にタクシー乗りました」と言うと

「駅も難しいけど車道も難しいんですよ、だから僕は

新宿には近寄らないようにしています」

プロでも避ける新宿、なんて恐ろしい場所なのでしょう…

(ちなみに新宿へはお客さんを乗せてきたそうです)

色んなお話をしながら途中、皇居や国会議事堂などがチラッと見えて、東京見物している気分も味わえ、なんだか1日にぶりにゆとりを感じる時間でした

 

さて、銀座三越に到着しイベント会場へ!

海外のチーズや国産チーズ、チーズを使ったお料理が食べれるコーナーやチーズスイーツなど

チーズ好きにはたまらないイベントですが

kato、あまりにも疲れており写真を一枚も撮っておりませんでした…

ですが

ナカシマファームの中島さんとお写真撮れました♪

 

ナカシマファームさんと言えば、先日の「マツコの知らない世界」で

「ブラウンチーズ」が紹介されて今や全国から注文殺到中だとか!

チアーズでも取り扱い可能か聞いてみましたが

今は製造が追いつかない程なので無理との事でした

残念ですが、国産チーズが注目されるのは嬉しい事ですね

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ちなみにkato仕事着のまま来店。

銀座三越に入った時、周りを見渡すとオッシャレ~な装いのお客様ばかりでした

「しまったーせっかくだから着替え持ってこればよかった~」

なんて微塵も思わず。

むしろ

「休憩中のスタッフでーす」

ぐらいの気持ちで店内をめぐっておりましたよ

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一通り見て今夜食べるチーズを買い、そのままホテルのある新宿へ戻ります

せっかく東京へ来ているのだから、勉強がてらどこかお店に入って食事でも、と思いましたが

翌日のチーズカットスタッフのお仕事は朝の7時50分集合の為、デパ地下弁当を買ってお部屋でおとなしくすることにしました

 

あれ?

そういえば。

会場の道挟んで隣は東京都庁!

聞くところによると、都庁には展望室があって、そこからの夜景がとにかく美しいとか✨

会場近くのホテルだし、どうせどこにも行かないんだったらせめて夜景ぐらいみておくか!!

と、意気揚々東京都庁へ!

 

が、

近くまで行って愕然としました…

 

 

あの高い建物までが遠い!!!

なんなの、あの手前にある長い建物…

テレビで見る時あんなの映ってたっけ!?

(都議会議事堂と公園だそうです)

 

無理だわ

私にはあの長い建物を突っ切る力はもう残っていない…

都庁を遠めに見ながらホテルへ戻るkatoでした。

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2日目 チーズカットスタッフ

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翌日、6時半に起きて身支度を始めます

今回はお仕事という事で、なんと新品のカッターシャツを持ってきました♪(ささやかな楽しみ~)

ちなみにkatoは1年のうち310日はカッターシャツ&黒パンツという決まった服しか着ておりません

カッターシャツのデザインも決まっていますので同じシャツを5~6枚持っています

よって、今回購入したシャツも売り場の場所、サイズ、金額、全て頭に入っておりますので

売り場からレジまで1~2分という超短時間ショッピングでした!

いつも同じデザインを買ってますが新しい服に袖を通す時は嬉しいものです

今回も意気揚々と新しいシャツに腕を通すと

 

スカっ

 

あれ?

腕が通った様な通ってないような?

 

あれ?もしかして破れてる!?

 

え!?

 

 

なんで半袖ーーーっ!?

 

サイズだけ確認して買って、値札はずして広げずそのままスーツケースに入れてきたから気づかなかった…

(もちろん長袖を買ったつもりでした)

今回のチーズカットもチーズ優先ですから室内はもう冷えっ冷え!

カーディガンが一枚ありましたので、それを羽織って対応するしかありません

風邪ひくなよ私。

 

さて、会場に到着するとスタッフTシャツが一枚支給されました(半袖)

半袖カッターシャツの上から半袖シャツを着ると胴体はモコモコゴワゴワ、

さらにカーディガンを着てその上からエプロンをつけていると動きずらい為、

泣く泣くカーディガンを抜き捨てました。

腕はむき出しで寒いけど、胴体は暖かい、そうだ、ダウンベスト方式だと思えば大丈夫だ!

あとは気合よ!!

マスク・手袋・ヘアキャップを装着しカット台でスタンバイ

1台のカット台には10名ほどスタッフがいて、リーダーの指示にしたがいカットを進めていきます

集まったスタッフは約30名、全国からチーズカットの経験豊富な猛者たちが集結しています

 

ここで今回カットするチーズについて少しご紹介

国産チーズのイベント「Cheese Fun!Fan!Fun!2022」内のもうひとつのイベント

【日本の銘チーズ百選】では工房の紹介や同時開催の【ジャパンチーズアワード】の出品チーズの試食が出来るイベントです、

その有料試食チーズを私たちカットスタッフが切ります

そのチーズトレーがこちら↓

1台に8種類のチーズが入ってます、こちらはバリエーションの1つで中身違いが何パターンかあります、

お客様は会場内に設置されている質問がかかれた立て札をみて回答しながら番号順に進んでいきます

例えば「本州の真ん中から上と下、どちらのチーズが食べたい?上は3番へ、下は6番へ」みたいな感じです

何個かの質問に答えると、回答に合わせたチーズがセットされているトレーを受け取る事ができます

(好きなチーズは選べないですが、新しい出会いがあるという仕組みです)

そして、今回使われるチーズの種類はなんと200種類、

これを2日間で3000名さま分カットしていきます

つまり、このトレーを3000個作るのです!

こんな大規模なイベントの裏方やるのは初めてです

ちなみにkatoは朝8時~15時までの時間帯で入ってます、間に休憩が入りますがひたすらカットとなると、体力的に持つか心配です…

ま、これも経験値アップイベントと思い、頑張りますよ!

 

……

あれ?

皆さんチーズナイフ持ってますが、私ナイフ無い。

「スミマセン、ナイフが無いのですが」とリーダーに聞くと

 

「ナイフの数は限りがあるので、無ければ他の仕事をやってください」

 

え?

 

すると隣にいた方が

「私もナイフ無いので、カップと蓋の数を数えましょう」

 

え?

 

えー-------っ!!!!???

 

ここまできて、チーズカット出来ない!?

昨日は切る予定じゃなかったのに切りまくって

今日は切る予定なのに切れないのー-!?

えぇぇ?何しに来たの私!?

戸惑っている間にも作業が始まり

どんどんチーズが切られていきます

お客様が会場に入る前にある程度切り置きしないと間に合わないのでとにかく忙しい現場です

 

ですが

 

私はその中でひたすらカップの蓋を数え、切り終わったチーズに蓋をするという作業の繰り返し…

こ、こんなはずでは…こんなはずでは無かったーっ!!

この道14年、katoの華麗なナイフ捌きを披露するはずが、フタしめる係って!

 

いや、待て待て。

これはこれでいいじゃないか

だって一応このお仕事、時給発生してるんだし

プレッシャーの多いカットよりも単純作業の方がいいじゃない

そうよ、気持ち切り替えるのよ、楽な仕事でラッキーって♬

ちなみにフタとはこちら↓

この状態で提供され、チーズの詳細はトレーのQRコードから見る事が出来ます。

 

そんな訳でkato、ひたすらカップと蓋を数えてはフタをする作業を繰り返します

今回集まったカットスタッフの皆さんはチーズカット経験豊富なプロばかり!

切るのが早い早い!!

数えて、フタして、すぐ次のチーズ来て、また数えて…と意外と落ち込んでる暇はなく時間が過ぎていきました

中々集中力がいる作業という事と、かなり冷えるので

1時間おきに15分ほどの休憩がありました、

その間に会場を見て回りましたので皆さんにも様子をお裾分けしますね

会場内ではパネル展示がたくさんあり、チーズについて知ることが出来ますよ

 

チーズの作り方や

 

豆知識

 

チーズナイフ色々

 

名前が怖い、「ギロチン」

こちらは大きなブルーチーズを切る時に使います。

 

今回出展している国内のチーズ工房さん一覧、すごい数!

 

タイプ別の説明コーナー

 

勉強になるし楽しいです♬

 

出展チーズ実物展示。

例年ですと、生産者のブースがあって、そこで試食しながらお話聞けるイベントなのですが

今年はコロナ対策でショーケースに入れられ、パンフレットがあるのみでした。

生産者さんは会場内に散らばっていて、「気になる方は声かけてね」って感じです。

(そういわれても知らない人だし、声かけにくいですよね…)

こちらは物販コーナー。

小さなショーケースが一個あるのみ、毎回これぐらいの規模です

ここで買うより直接生産者さんのお店やサイトで買ってねって事でしょうかね?

 

 

ちなみに後から行ってみたらすごい人だかりでショーケースには近づけませんでした

 

イートインコーナーではたくさんのお客様が国産ワインやビール、ソフトドリンクなどと一緒にチーズを召し上がっています♪ 早くここに混ざりたい…(試食チケットちゃっかり購入済み)

 

報道の方も多く来場していました、会場内では「ニュース見てきたよ!チーズ好きなんだ」というおじい様のご案内もしたりしましたよ♪

さて、こんな感じで休憩と作業を繰り返し、11時の休憩時、

「ちょっと早いけどお昼食べてくださーい」

と、お弁当が支給されました

やった~~♪

食べるの大好き店主kato、支給されるお弁当も楽しみのひとつでありました

では、割りばし割って、いただきまー-す!!

バキャッ

Oh…何故こうなる。

 

実はkato、割りばし割るの、めっちゃ下手なんです

だいたいこうなります。

 

割り切れず上の方でしぶとくくっついている木をむりやり離そうとしましたが

 

余計にひどいことになりました。

ささくれに注意しながらのお昼ご飯となりましたよ(;´д`)トホホ

ちなみに、沖縄にいる彼に「割りばし割るのまた失敗したよ」とLINEを送ったところ

コメントはなく、「割りばしの上手な割り方」というサイトのURLだけが送られてきました。

練習して次回はうまく割れるようにならなくては…

 

さて、ささくれに気を使いながらのお昼も終わり、作業部屋に戻ると

あれ?

皆さんお片付けしてますよ?

近くにいた方に聞いてみると

「チーズ全部切り終わったので片付けるみたいです」

え?

まだ12時過ぎですけど…?

15時までの予定ですが…?

でも、まぁ、切るものが無いなら、終わり、ですね…

そういえば、チーズ切り終わっても他の作業があるとか言ってたような?

 

周りの皆さんも「終わりなの?」「え?ホントに終わり?」と戸惑いつつも

ものすごいスピードで片づけていきます、さすが皆さんプロ。

10分もかからないうちに全てが片付き、終礼的なものが始まりました

 

「えー、皆さまの素晴らしい仕事ぶりにより、予定よりもかなり早く、チーズを切り終えましたので、

本日はこれにて解散とさせていただきます!

あれ?他の作業は?

「すべての作業が終わりました」

…さすが全国から集まったチーズのプロ集団。

私が参加した2日目は2700名のお客様が来場され、追加で用意した試食チーズも全て完売

そして2日間で計5000名のお客様が来場されたそうです!すごいっ

そしてこの数を短時間で捌いた皆さんもホントすごい!!

今回6時間働く予定でしたが3時間半ぐらいで終わってしまいました

まぁ無事終わったので良かった良かったとホットしていましたら

やー---と知り合いを発見!!

名古屋でチーズ屋さんをやっていて、チーズプロフェッショナル協会でも理事をされてる加古さんです~♪

名古屋繋がりという事もあり、イベントやセミナーでお会いするとよくお話してくださる優しいお姉さま♡

写真を撮りましょうと他の理事さんにもお声かけくださり、楽しい一枚が撮れました♪

(加古さんは画像右側・左前は久世雅代さん、左上は宮川千鶴さん)

ここで少しの間、加古さんとお話をしました

kato「今日はカットスタッフなのに切ってないんですよ~」

加古さん「実は私も~」

kato「でも昨日は審査でカットしたんです~」

加古さん「え?切ったの?」

kato「はい、他の審査員さんに切ってと言われて全部切りました」

加古さん「katoさん、それイレギュラーよ」

kato「え?」

 

加古さん「カットはテーブルスタッフがやるんだよ」

 

kato「えーーーーーっ!?」

 

な、な、な、なんて事でしょう・・

あの審査会場でチーズをカットしていた審査員は私だけ…

まぁ切る事によって直接チーズを感じる事は出来たし…

特に誰にも止められることも無かったし

「ここのテーブルは自分たちで切りたいんだな」ぐらいに思われてたのかな?

うー--ん…

……………うー--ん…

ま、いい経験になったし、何よりネタになったから良しとしましょう。

 

と、いう訳で早めに開放されたkatoは早速有料ワインコーナーへ直行し

ワインとチーズを堪能する事に♬

イートインコーナーでは仕入れでお世話になっている東京の「アルパージュ」さんの

代表、森さんをはじめスタッフさんがいらっしゃったので混ぜてもらいました♪

その後は以前チアーズでも「モッツァレラ作り体験会」を開催していただいた

「宮古島チーズ工房」の冨田さんと合流したりとワイワイやっておりましたよ

右側画像のスタッフさん(アルパージュ野島さん)が持っているのは

なんと宮平牛乳のパックで作ったバッグ!!

 

 

そしてしばらくすると、昨日審査を行った「ジャパンチーズアワード」の審査結果の発表が始まりました!!

会場正面の大きなスクリーンに、カテゴリー別の受賞チーズが紹介されます

こんな感じ。

部門で一番の優秀賞は写真付きで紹介されます

 

そして、金賞や優秀賞受賞チーズの生産者は壇上へ上がり、

チーズプロフェッショナル協会会長本間るみ子さんより(男性の隣の女性)賞状が渡されます

 

タカラチーズ工房さんと娘さん

 

笑顔が可愛い♡ 山羊チーズを造っている方です。

 

おしゃれカップルさん。

 

時々kato(4回ぐらい出てきた)

 

さて、みなさん、お気づきでしょうか?

金賞受賞した工房さん、「お若い」んです!!

酪農業界を取り巻く環境というのはニュースでも取り上げられるほど悪くなっていく一方ですが

(牛乳が余るとか、買取価格が安すぎるとか)

こうして若い方たちが地元の小さな牧場と組んだり、牛を育てながらチーズを造ったりして

世界に通用するチーズを造ろうと頑張っています

チーズに携わる者として、とても嬉しい事です(泣)

だって、ヨーロッパのチーズの方が歴史も長いし、美味しいものが多いんです

国産チーズより安く買えるんです!

でも、そこに挑戦しようとする心意気がいいじゃないですか!!

今回審査をしてやはりまだまだヨーロッパのチーズと比較すれば及ばないものは多かったです

しかし!!

「え?これ本当に国産のミルクで作ったの?」というようなチーズもありました!

それが今回、私が担当したセミハード/ハード部門で金賞受賞した

北海道・美瑛放牧酪農場の「フロマージュ ド 美瑛 夏ミルク」

まるでコンテの様な味わいで驚きました

こちらが造り手さんとそのチーズ。

見てください、見た目もコンテですよ、そしてやっぱりお若い方!

 

長期熟成によるアミノ酸の結晶も多くみられ、ねっとりとした食感も素晴らしいものでした

そして、

なんと

こちらが今回のジャパンチーズアワード2022の

総合グランプリになったのですー----!!

 

審査した段階でもかなりの高評価でしたが、そこからのグランプリ審査でも

総合1位なんて!!

私が作ったわけじゃないけどなんか嬉しい!!

(ビックリして発表時の画像が撮れませんでした)

 

今回はナント、グランプリが2工房でました

これは初めての事、甲乙つけがたい素晴らしいチーズだったのですね

もう一つはタカナシ乳業の「Brise de mer CAMEMBERT」でした

タカナシ乳業さんは大きな企業で、katoはこちらのマスカルポーネが好きです。

 

ちなみにこの「フロマージュ ド 美瑛 夏ミルク」は25か月熟成されているそうです

凄い!

詳しくはジャパンチーズアワード受賞チーズコーナーをご覧ください

https://cheese-fun.jp/jca2022/result/

 

さて、こうなると受賞チーズ、食べてみたいと思いますよね

もちろんkatoは各工房さんにアタックしてきました!

名刺を渡し、沖縄のチーズ専門店ですが、仕入れは可能ですか!!??と猛アタック!

 

結果!!

 

全敗…

 

国内のチーズ工房さんって、多くが【小規模】です

故にほとんどが地元で消費するぐらいの量しか造れない所が多いのです

工房さんによってはレストランだったら卸してるというトコもありますが

量を必要とする専門店には卸すことが難しいというのが現状です

もちろん、全ての工房さんがそういう訳ではありませんが

「現在取引のあるお店だけ」

「工房隣接のショップとネットショップのみで販売」という回答が多かったです。

しかし、こればかりは仕方ない事です。

これから先、この様なコンテストで腕を磨き、全国に知名度が上がり、生産量が増える。そんな日が来るまで気長に待ちたいと思います。

もちろん、取引可能な工房さんが見つかればチアーズでも紹介したいと思っておりますので

皆さんも気長に待ってくださると幸いです

 

さて。発表も終わりイベントも閉幕、そろそろ帰るか~と支度をしていると

 

無い。

 

昨日買ったチーズと持ち帰ってコメントを送るための審査用チーズが

 

無い。

 

ホテルの冷蔵庫に忘れてきたーーーーー!!!!

 

早朝にチェックアウトしているので既に部屋は清掃が入っているはず

えぇ!どうしようっ!どうしよう!!

あわわわわわわ

とりあえずホテルに電話! 

「昨日泊まったkatoです部屋番号は◎◎(多分)冷蔵庫にチーズを忘れたんですが…」

確認して折り返しますとのお返事。

しばらくして電話が鳴り

「katoさま、冷蔵庫ですが

チーズ、保冷剤、角ハイボールセブンイレブンのお惣菜が入っておりました」

あ、

ありがとうございます…

そんなに詳しく言ってくれなくてもいいですよ…(恥)

 

フロントで預かっていてくれているとの事で、無事に全て引き取る事が出来ました

良かったー

朝は半袖があまりにショックで冷蔵庫の事すっかり忘れてしまってたわ。

最後の最後までスムーズじゃないkatoの出張。

今回も結局珍道中な旅となりました。

次回は普通に旅がしたいです。

長文お付き合いいただきありがとうございました?

2022年11月03日 16:15

カテゴリ:

kato